根本 知 Nemoto Satoshi オフィシャルサイト - 書家 / ねもとさとし

private works

ムーヴマン フォルム デフォルマシオン

 

ムーヴマン フォルム デフォルマシオン

志と形のせめぎ合いは歪曲を起こす。
歪みや震え、それこそ手仕事の妙。

ムーヴマン×フォルム=デフォルマシオン

觸螢光

 

觸螢光

同時明滅 螢の群れの
一つに觸れば光は乱る。

されども派生したのちは
何れ再び共明す。

書すれば花

 

書すれば花

言葉も葉ならば光合成す。

しからば自然と花が咲く。

貝抱珠

 

貝抱珠

吐き出せぬほどの苦しみは
受け入れそして研磨する
それがいつしか真珠となりて
多くの人らを魅了する

風狂

 

風狂

「風狂
 燃ゆる心の火種はあるか
 突き動かされし感情は
 言外をゆく逍遥遊」 

去来凪

 

去来凪

イザナギと読む。

寄せては返す波の末、
閑寂の境地に至る。

自不求

 

自不求

「じふく」と読む。

自服。
自ら求めぬ侘びの姿勢。

 

しのび。

人を思ふ。

先人、そして今。

当たり前の不思議さよ

 

当たり前の不思議さよ

「当たり前の不思議さよ
 林檎の木には蜜柑はならぬ
 しからば我の筆先に
 当たり前の不思議さを」

小休止のことばたち

 

小休止のことばたち

「栞
 珈琲
 窓辺の花瓶
 鳥の囀り
 空模様」

自詠の和歌

 

自詠の和歌

「氷雨ふる枯野の土に沁み入りて春待つ種は包まれてをり」

「侘びと今」で掛けた自詠の和歌です。

コロナ禍で次世代の子達は冷たい雨にさらされましたが、
それぞれは来たるべき時に備え、しっかりと土に包まれ、
栄養を蓄えていることだろうと、そんな願いを込めて。

flow

 

flow

「花びらや 葉の舞い落ちて 川流る けぶり上がりて 大空の雲」自詠歌。

(Petals and leaves are fluttering into the river, which runs, drifts up into the air, and you see clouds on the great arch of the sky)

筆のリズムに合わせて変体仮名を様々に変え、繰り返し書いていく。仮名文字における葉のような筆線は、集まることで大きな流れを生み出し、自然エネルギーの廻りを表現できるのではないかと考えた。

古くは源氏物語絵巻「御法」の場面などに見られる仮名の乱れ書きに着想を得て、
現代的に発展させた書作品。

東京都庭園美術館にある茶室「光華」の床の間に合わせて仕立てた一幅。

那智の滝をイメージしたflow作品。

NYで書き上げた作品。
1枚の紙に4時間、休まずに向き合いました。

写真家のイラリアコンテさんの写真集出版記念パーティーにおける依頼品。

【ニューヨーク初個展】

Calligraphy Exhibition”FLOW” Satoshi Nemoto
May 1 – June 10, 2019

ニューヨークの「雪月華」ギャラリーにて「根本 知 書展 Flow」を開催いたしました。