根本 知 Nemoto Satoshi オフィシャルサイト - 書家 / ねもとさとし

個展 2022 白日居

個展 2022 白日居

2022年12月 根本 知 個展作品

於 神楽坂「白日居」

雨に濡れても喉が渇く

雨に濡れても喉が渇く

どんなに歴史や思想を学び、
多くの知識や情報を得たとしても、
満たされぬ感情がある。

「雨に濡れても喉が渇く」

ムーヴマン フォルム デフォルマシオン

ムーヴマン フォルム デフォルマシオン

志と形のせめぎ合いは歪曲を起こす。
歪みや震え、それこそ手仕事の妙。

ムーヴマン×フォルム=デフォルマシオン

觸螢光

觸螢光

同時明滅 螢の群れの
一つに觸れば光は乱る。

されども派生したのちは
何れ再び共明す。

書すれば花

書すれば花

言葉も葉ならば光合成す。

しからば自然と花が咲く。

貝抱珠

貝抱珠

吐き出せぬほどの苦しみは
受け入れそして研磨する
それがいつしか真珠となりて
多くの人らを魅了する

風狂

風狂

「風狂
 燃ゆる心の火種はあるか
 突き動かされし感情は
 言外をゆく逍遥遊」 

去来凪

去来凪

イザナギと読む。

寄せては返す波の末、
閑寂の境地に至る。

自不求

自不求

「じふく」と読む。

自服。
自ら求めぬ侘びの姿勢。

しのび。

人を思ふ。

先人、そして今。

当たり前の不思議さよ

当たり前の不思議さよ

「当たり前の不思議さよ
 林檎の木には蜜柑はならぬ
 しからば我の筆先に
 当たり前の不思議さを」

小休止のことばたち

小休止のことばたち

「栞
 珈琲
 窓辺の花瓶
 鳥の囀り
 空模様」